MMAを見始めた最初の頃、階級と体重の関係がわかりにくいなーと思っていたので、今回の記事では一覧にしてまとめてみます。
はじめに
アメリカのMMA団体はアスレチック・コミッション制定の統一ルール(通称:ユニファイドルール)が採用されており、階級もそこで定められている為、基本ポンド単位で決められています。
これをそのままキログラムに変換すると中途半端な数字になってしまう為、日本国内の団体ではキログラム表記にした時にキリのいい数字が採用されている場合が多いです。今回の記事ではユニファイドルールで定められた体重・国内でよく使われるキリのいい体重のどちらも紹介していきます。また日本団体独自の階級についても紹介します。
全階級のリミット体重一覧
階級名 | 体重(ポンド) | 体重(キログラム表記) | 体重(キリのいいキログラム表記) |
ミクロ級(国内のみ) | ユニファイド規定なし | ユニファイド規定なし | 44kg |
アトム級 | 105lb | 47.6kg | 48kg |
スーパーアトム級(国内のみ) | ユニファイド規定なし | ユニファイド規定なし | 49kg |
ストロー級 | 115lb | 52.2kg | 52kg |
フライ級 | 125lb | 56.7kg | 57kg |
バンタム級 | 135lb | 61.2kg | 61kg |
フェザー級 | 145lb | 65.8kg | 66kg |
ライト級 | 155lb | 70.3kg | 71kg |
ウェルター級 | 170lb | 77.1kg | 77kg |
ミドル級 | 185lb | 83.9kg | 84kg |
ライトヘビー級 | 205lb | 93kg | 93kg |
ヘビー級 | 265lb | 120.2kg | 120kg |
RIZINにベルトがある階級
RIZINではスーパーアトム級からヘビー級までさまざまな階級のワンマッチが行われていますが、ベルトが存在するのは以下の階級です
- スーパーアトム級 (女子のみ)
- フライ級 (2023年年末〜予定)
- バンタム級(男子のみ)
- フェザー級(男子のみ)
- ライト級(男子のみ)
- ライトヘビー級(男子のみ・現在空位)
UFCにベルトがある階級
UFCでは以下の階級にベルトが存在しています。
- ストロー級(女子のみ)
- フライ級(男子・女子両方)
- バンタム級(男子・女子両方)
- フェザー級(男子・女子両方)
- ライト級(男子のみ)
- ウェルター級(男子のみ)
- ミドル級(男子のみ)
- ライトヘビー級(男子のみ)
- ヘビー級(男子のみ)
注意: ボクシング・キックボクシングとの違い
階級名はボクシングやキックボクシングと同じものを採用しているのにリミット体重が違うという点も、格闘技を見る上でややこしく感じる部分だと思います。
同じ階級名の場合、MMAの方が5kg〜30kgほどリミット体重が重くなります。
例えばボクシングのフェザー級のリミット体重は57.15kg(126lb)で、MMAのフェザー級のリミット体重は65.8kg(145lb)なので、フェザー級という同じ階級名ですが10kg近くMMAの方が重くなります。
上記のリストはMMAの階級に対するリミット体重のリストなので、ボクシングやキックボクシングの場合はまったくリミット体重が変わるということをご留意ください。
おまけ: ユニファイドルールで定められているが、ほとんど試合が行われていない階級
JMOCによると2018年にユニファイドルールに中・重量級が4階級増設されたようです。
しかしまだあまり浸透しておらずUFCでも試合が行われていない階級の一覧です。
スーパーライト級(ライトとウェルターの間) | 74.8kg |
スーパーウェルター級(ウェルターとミドルの間) | 79.4kg |
スーパーミドル級(ミドルとライトヘビーの間) | 88.5kg |
クルーザー級(ライトヘビーとヘビーの間) | 102.1kg |
ライト級やウェルター級などの中量級はUFCでは層が厚すぎて選手が活躍しきれていない感じがあるので、ゆくゆくはこれらの階級が増設されるかもしれません。