2023年7月に行われた超RIZIN2に出場した伊藤裕樹選手の試合後インタビューにて「判定が割れたときは最初に名前が呼ばれた選手が負けがち」という発言がありました。
本当にそのような傾向はあるのでしょうか?気になったので調査してみました!
スプリット判定になった試合の名前の呼ばれ順をまとめる
まずはスプリット判定になった試合で、且つ判定が発表された順番がわかる試合をまとめました。(スプリット判定でも名前が呼ばれた順番がわからないものは含まない)
調査対象は超RIZIN2~RIZIN20までの期間で、計28試合となりました。
今回の仮説は「先に呼ばれたら負ける」なので、先に呼ばれた人が負けた試合には「〇」、反対に先に呼ばれた人が勝った試合は「✕」としています。
28試合中、仮説が正しい(先に呼ばれた人が負けた)試合は、11試合。
反対に仮説と反対の(先に呼ばれた人が勝った)試合は16試合であることがわかりました。
調査対象の試合数が少ないのであまり信憑性の高くないデータですが、今回の調査では仮説は正しくない、むしろ逆で「先に名前を呼ばれた方が勝つ確率がやや高い傾向にある」と言えることがわかりました。
時系列でみてみる
ただ、時系列でみると先に呼ばれた方が勝ちがちな時期と、反対に先に呼ばれると負けがちな時期があるようにも見えます。
RiZIN41、超RIZIN2の2大会のスプリット判定計4試合はいずれも先に呼ばれた人が勝っています。
それ以前のRIZIN LANDMARK5~RIZIN40までの期間で見ると、反対に12試合中9試合で仮説通り先に呼ばれた人が負けています。
そしてさらにそれ以前、RIZIN32までのスプリット判定17試合で見ると17試合中15試合で先に呼ばれた人が勝っています。
期間 | 先に呼ばれた選手が負けた確率 |
RiZIN41~超RIZIN2までの期間 | 0% |
RIZIN LANDMARK5~RIZIN40までの期間 | 約75% |
RIZIN20~RIZIN32までの期間 | 約22% |
この流れからいうと、9/24(日)のRIZIN44でスプリット判定があれば先に呼ばれた方が勝つ可能性が高いかもしれません!
ジャッジについて
ついでに判定を下したジャッジについても、わかる範囲で調べてみました。
調査対象の28試合中ジャッジ名がわかったのは20試合で、1試合につきジャッジは3名なので計60枠。
登場したジャッジは12名でした。名前は聞こえた通りに入れているので聞き間違えがあるかもしれません。
登場回数は以下の通り、カタオカさんとマツミヤさんが2位以下を大きく引き離して同率1位、それぞれ14回の登場でした。
併せて負けた方に入れた確率を出してみました。負けた方に入れた回数と確率は以下の通り。
データ数が少ないと確率が偏りやすいため、確率については登場5回以上の人だけで見てみましょう。
噂通り、やはりカタオカさんはやや負けた側に入れている確率が高いようです。逆にオオヤブさんは負けた側に入れている確率が低いように見えます。今後スプリット判定になったとき、オオヤブさんに呼ばれた選手は少し安心してもいいかもしれません!
まとめ
伊藤選手の「先に呼ばれると負ける確率が高い」という説は、そうでもないということがわかりました。
ですが時期によってやや傾向が異なり、実際に先に呼ばれると負ける確率が高かった時期があったということもわかりました。