リアネイキッドチョークとチョークスリーパーとバックチョークの違いを説明できますか?
いずれも後ろから首を絞める技を指す名称で、素人目にはすべて同じ形に見えます。
団体や時代によって呼ばれ方が違うので、今回はMMA素人向けにそれぞれの技名の使われかたの違いを調べてまとめてみました。
リアネイキッドチョークとは
リアネイキッドチョークとは、相手の背後から腕を首に巻き付け、頸動脈(首)を圧迫して絞め落とす技のこと。
リア(Rear)= 背後から
ネイキッド(Naked)= 道着や衣服を使わずに直接かける(※)
チョーク(Choke)= 絞め技
それぞれの頭文字を取って、RNCとも表記されます。
※MMAの場合そもそも道着や衣服はありませんが、柔道や柔術でも使われる言葉であるため、Nakedという定義が入ります
ちなみに「裸絞め」も「道着や衣服を使わない絞め技」を指します。
裸絞めとリアネイキッドチョークの違いは、リアネイキッドチョークが背後からの絞め技であるのに対し、裸絞めは正面からの絞め技や肩固めなども含むというところにあります。
チョークスリーパーとは
チョークスリーパーとは、相手の背後から腕を首に巻き付け、頸動脈(首)を圧迫して絞め落とす技のこと。
要するに、技の形としてはリアネイキッドチョークと同じです。
チョークスリーパーはリアネイキッドチョークと同じ技を指す和製英語でした。
歴史をたどると、どうやらプロレスから発祥した技の呼び方のようです。
日本ではもともと「チョークスリーパー」という呼び方がメジャーだったようですが、2010年代後半ごろから「リアネイキッドチョーク」という呼び方が広まりました。
バックチョークとは
「バックチョーク」は広義の意味で使われる背後からのチョーク技全般を指す言葉。
リアネイキッドチョーク(チョークスリーパー)もその中に含まれます。
フックもストレートも、「パンチ」に含まれるというようなイメージでしょうか。
また柔術においては、リアネイキッドチョークが道着を使わずに絞める技であるのに対し、バックチョークは道着の襟を使用する絞め技にも使われる呼び方です。
リアネイキッドチョークの実例
実際にリアネイキッドチョークで決着した試合をいくつか紹介します。
①武田光司 vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(RIZIN.47)
✕武田光司
○ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
→1R 4分43秒 SUB(タップアウト:リアネイキッドチョーク)
②元谷友貴 vs. 太田忍2(RIZIN.48)
「ワンハンド」と呼ばれる片腕で絞める変形型のリアネイキッドチョークで決まった一戦。
○元谷友貴
✕太田忍
→3R 4分9秒 SUB(タップアウト:リアネイキッドチョーク)
まとめ
バックチョークは背後からの絞め技全般、そしてリアネイキッドチョークとチョークスリーパーは技としては同じものを指すということがわかりました。
リアネイキッドチョークは柔道や柔術でも使われる名称であり、またUFCなど海外のMMA団体でも使用されているため、現在の日本総合格闘技においての最もメジャーな技の呼び方であると言えます。
ただ、どの言い方も間違いではないので団体や人によって違う名称で呼ばれることもあります。
一覧にまとめると以下の通り。
名称 | リアネイキッドチョーク | チョークスリーパー | バックチョーク |
---|---|---|---|
意味 | 背後から腕を首に巻き付け、首を圧迫する技 | 背後から腕を首に巻き付け、首を圧迫する技 | 背後からのチョーク技全般 |
由来や使われ方 | 海外でも使用される、現在最もメジャーな名称 | プロレス発祥の和製英語。2010年代前半までは最もメジャーな名称 | 特定の技の名前ではない。広義の名称 |
使われる競技 | MMA、柔術、柔道 | プロレス、MMA | 柔術、MMA |
総合格闘技では、「リアネイキッドチョーク」をはじめ、一つの技に複数の呼び名が存在することが少なくありません。これは、総合格闘技が柔術やプロレスなど多様なルーツを持つ特殊なスポーツであることが影響しているのかもしれません。